Return Of Tarzan 12
2017年 07月 11日
クレイトンは藁のベットで痩せこけ憔悴しきっていた。水を含ませると気がつき、二人を見て驚く。
ロコフが卑劣な行為をして自分を放置して出て行ったことを怒るがそれは彼の最後の力を使ってしまう。
「ロコフのことはおれにまかせろ」そうターザンは励ます。
クレイトンは残った力で彼のコートのポケットからくしゃくしゃの紙を取り出しジューンに渡した。
「君にも彼にも悪いことをした。君を愛するあまり…言い訳にならないが…許してくれとは言わない。1年以上も前にやらねばならないことを…今するだけだ…」
彼はそう言い、その手は落ちた。
長く祈りをささげたあとジェーンは涙でかすんだ目でその紙を見た。
「指紋は君がグレイストーク卿であることを証明した。おめでとう。ダルノー」
それはターザンがあの時受け取った電報だった。
ジェーンは驚き聞く。
ターザンは自分はこのことを知っていたこと、だがクレイトンが知っていたことは知らなかったことを言う。
受け取ったのが駅の待ち合い室だからその時落としたのではないか、と。
「あなたはこのこと知っておきながらあの後、母が類人猿であったことや父親のことを知らないなんて言ったの?」
「君がいなかったら爵位や財産なんて意味なかったんだ…」
ターザンの提案で、ワジリの戦士たちによってクレイトンは亡父の小屋に運ばれターザンの両親の墓の横に埋葬された。
ロコフはクレイトンを非道にも見捨てたあと、テニングトン卿たちが作っていたキヤンプにたどり着きジェーンやクレイトンが死んだと嘘を言っていた。
ターザンたちは他のボートの人達やダルノー達と浜辺で再会。
ダルノー中尉たちは巡洋艦でこのあたりを哨戒していたおりテニングトン卿たちをみつけたわけだ。
ジェーンの父は狂喜乱舞し喜ぶ。
ジェーンの無事はすべてターザンの驚異的な活躍によるものだと結論づけた。
テニングトン卿とロコフは狩りに出ていた。
ロコフのことは仏軍にも話してある。
「彼が戻ってきたら驚くだろう」仏軍人が言う。
「驚く暇はない」
ジェーンはハッとしてターザンに後は軍にまかせてほしい、個人的に制裁を加えたらあなたが捉えられてしまう、と。ターザンはジェーンに約束する。
狩りから戻ってきたロコフはターザンに気付くと発砲するがはずれる。
次を構えるがテニングトン卿が阻止。
ロコフは仏軍に手渡され機密書類も戻る。
テニングトン卿にジェーンはターザンを紹介する。
「グレイストーク卿ジョン・クレイトンですわ」
テニングトン卿は半裸の男にどう礼儀を尽くせばいいのか戸惑うのだった。
by motibito03
| 2017-07-11 20:47
| ★『クロニクル』ターザンの絵物語