Return Of Tarzan 9
2017年 07月 11日
歩きやすい所は太古の昔彼らの先祖がそうしたように密林の大きな木のアーチの下を手をつないで歩いた。
密林の中は彼が彼女を軽々と抱いてわたった。
彼らはこの上もなく幸福だった。
クレイトンのことがなかったら彼らは永遠にこの旅を続けていたかった。
浜に近づくとワジリの戦士たちと出会った。
彼らは彼らの族長をずっと探していたという。
ジェーンがターザンの女だと知るとこぞって挨拶をするのだった。
*彼らにとってこれがきっと蜜月旅行。
こんな感じでゆっくりと仲よくジャングルを旅したのだろう、と想像。
小さな滝の泉のほとりで水浴びして遊んだりして。
二人が初めて逢ってからすでにおよそ2年。
ターザンと出会ったあの時、ジェーンたち一行はあのジャングルで数ヶ月過ごしたもよう。
そして別れ。
ジェーンのあとを追ってアメリカまでいくのに半年ぐらいかかったか、あるいはもっと。
ジェーンと駅で別れてパリへ戻り、パリで数ヶ月。
文明の社会でたくさんのことを経験。
ダルノーは「きみは素直過ぎて無防備だ」と心配する。
ターザンは自分が人をだましたりすることがないから他人もそうだと思っているし、少なくともジャングルでは相手をだます必要がなかった。
文明社会の恐ろしさを知る事にもなって時々故郷のジャングルを思うことも。
ジャングルには生と死しかないけど、そのほうが優しい。
パリを離れた時はジャングルを出てすでに1年以上経ってるかも。
そして北アフリカで数ヶ月。
故郷のジャングルに戻って数ヶ月。
亡父の小屋に戻った時「2年前、ダルノーと出ていった時」とあるのでかなり時間は経っている。
大陸間の移動手段が船しかない時代。
きっともどかしかっただろうけど、それ以上のものを知らないからそうでもないかも。
とくにターザンは時間に関してはないも同然の生き方をしてたし。
たった、1度の出逢いでずっと恋していられた二人。
駅で別れてから1年以上も会っていないのにずっと愛し続けていた。
ジェーンは彼が死んだと知らされてからもずっと想っていた。
純愛だ…
この時、ターザン推定22才。ジェーン21才。
by motibito03
| 2017-07-11 20:42
| ★『クロニクル』ターザンの絵物語