Return Of Tarzan 7

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ライオンから奇跡的に救われてからしばらくして、ジェーンは奇怪な男たちによって攫われオパルへと連れていかれてしまう。

残されたクレイトンは自分の非力に苦悩する。
熱病にかかったロコフを卑劣な男だが人道的に看病をする。
が、治ったロコフは今度は熱病になったクレイトンを放置して北へ発っていった。

ジェーンはターザンの時と同じように生け贄として祭壇に捧げられた。
司祭長のナイフが彼女に迫る。
長い疲労と緊張ですでに限界だった。
彼女は意識が遠のいた。

クレイトンのあのようすではジェーンが安全でないことはわかっていた。
嫉妬や自己憐憫で愛する女を見殺しにしていいのか…
ターザンは葛藤する。
やはり海岸へいって二人を守ろう、そう決心した折り武者修行から帰ってきた若い雄が言う。
面白い集団を見たという。

「メスを捕まえて連れていってた。それは白くて毛がなかった。ターザンみたいに」
「それはいつだ」
「半月ぐらい前かな」
ターザンは無言で木に飛びのり疾風のようにオパルの廃墟へ向かった。


小柄で白くて毛のないメス、それはこの密林のどこを探してもジェーンしかいない。
奇怪な男たちが10日かかったオパルへの道を一昼夜、ぶっとおしで駆け抜けた。
恋人が捕われているか、または殺されているオパルへ急いだ。
殺されているなら復讐をしてやる。

前に偶然見つけた岩山から直接遺跡に通じている抜け穴にはいる。
井戸から聞こえる生け贄を捧げる歌。
間に合うのか。

彼は井戸をのぼり、祭壇のある部屋へと向かう。
まさに祭壇の女の胸にナイフがおろされようとしていた。
祭壇の女の顔を見た時、額の古傷が真っ赤に燃えた.
彼は類人猿の凄まじい怒号をあげ、司祭たちの中に突っ込んだ。
ラーはその怒号に驚き手を止めた。
男たちをはねとばしながら祭壇へ突進し、祭壇の女を抱え上げる。

ラーは驚く。こつ然と消えたあの男が再び突然現れ祭壇の生け贄を抱えている。
彼女はターザンがあの部屋から消えたのが不思議だった。
彼女は彼をひとりの男として見ていた。
ラーは神のお告げだとし、彼を夫としようとしていたのだった。

「そこをどけ、ラー!」

気を失った女をさしてラーは尋ねた。
「その女は誰なの?」

「おれの女だ」
猿人ターザンは言った。



by motibito03 | 2017-07-11 20:38 | ★『クロニクル』ターザンの絵物語