1・ターザン〜グレイストーク卿ジョン・クレイトン

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2009年作品

彼の名は誰もが知っている。
「密林の王者ターザン」

獲物を倒しそれに足をかけ凱歌の雄叫びをあげる。

本名、グレイストーク卿ジョン・クレイトン。
イギリス上院議員であり公爵家の嫡子。

アフリカがまだ暗黒大陸と呼ばれていた頃。
植民地の調査のため赴任していく若きグレイストーク卿夫妻。
だが、彼らが乗った船は船員の叛乱にあい、夫妻はアフリカの西海岸のとある浜辺へ残される。

絶望的な状況でも卿は浜辺に小屋をたて、妻と産まれてくる子どものため生延びる。
だが、周辺をうろつく類人猿たちの群れは恐怖の対象だった。

類人猿に襲われたある日、妻は夫を守るため銃を手にした。
その夜、妻は息子を産み、そして正気にもどらなかった。
それから1年。
妻は泣き叫ぶ息子を残し、静かに他界。

グレイストーク卿は泣く乳飲み子に妻の死に気づきとほうにくれる。
「アリス、わたしはどうしたらいいのだ」
彼の日記の最後の一文。

類人猿の群れは卿の小屋を襲撃。
卿はあえなく絶命。

群れのメス猿のカラは子どもを失ったばかりだった。
胸に子どもの遺骸を抱いていた。

泣き叫ぶグレイストーク卿の息子。
カラは遺骸をゆりかごに捨て、本能的にその子を抱き上げる。

こうしてカラの息子としてグレイストーク卿の遺児は育つのだった。

*原点に戻ってみた。
わたしが絵を描きたいと思ったのはターザンからだった。
触発をうけたのはハヤカワから出ていたターザンシリーズの華麗なる表紙絵。
「武部本一郎」の描くターザンの世界。

魅了されたわたしはへたながらターザンを描いていた。
中学生だったか高校生だったか…

ひさしぶりに彼を描いてみた。


by motibito03 | 2017-07-08 21:43 | ★『クロニクル』ターザンの絵物語