〜タヴィア〜わたしがみつけたプリンセス

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2009年の作品

わたしはハストールのタン・ハドロン。
父はハストール軍の司令官(オドワール)。
母はガソールの王女。

ヘリウム皇帝(ジェダック)タルドス・モルスの軍に所属している士官(パドワール)だ。
わたしは恋をしている。
ヘリウムの大富豪トール・ハタンの娘のサノマ・トーラ。
本来なら彼女とお近づきになどなれない。
だが、大元帥のご息女ヘリウムのターラがガソールの王(ジェド)ガハンと結婚したため、わたしの母の姻戚関係でヘリウムの宮殿に出入りできる。

そこで出会った。
だが、彼女はパドワールの肩章のわたしには目もくれない。
高慢で美しい。
「皇后(ジェダラ)に望まれるほどのわたしがあなたと?」
わたしはその高慢ぶりに目がくらむ。高嶺の花だからこそ摘み取りたい。

恐ろしい兵器を開発したジャハール国のトウル・アクスターは火星全土を制服しようともくろんでいた。
その兵器をもってすれば大元帥ジョン・カーター率いるヘリウム軍さえひとたまりもないだろう。

そんなおりサノマ・トーラが誘拐された。
わたしは大元帥の命を受けジャハールの秘密兵器の謎をつきとめ、恋しいサノマ・トーラ奪還の旅に出た。

ジャハールで偶然、奴隷を解放。闇の中、連れて逃げることになった。
月明かりで少年だとわかった。
だが、よく見るとその少年は髪を短くし男性のかっこうをした女性だった。
ジャハール皇帝の目にとまった彼女は拒否し髪を切り男装し逃げようとしていたのだ。

彼女を相棒とし、冒険をすすめる。
常に誠実で心清い彼女の協力で何度すくわれたことだろう。
深い友情が結ばれた。
目視できない透明の飛行艇を手に入れ、わたしはジャハール皇帝の野望をうちくだき、恋しいサノマ・トーラを奪還。

サノマ・トーラはどこまでも美しく高慢だった。
たすけられた彼女はわたしに媚びた。

だが、すでにわたしは彼女への恋心はなくなっていた。
本当に愛しているのはこの奴隷の娘。
タヴィアだ。

「わたしを選ばないであの奴隷娘を選ぶとでも?ハストールのタン・ハドロン」
「取るに足らぬ奴隷の娘のほうが、トール・ハタンの娘のサノマ・トーラよりも望ましいのだ」
「ありえないことです」

わたしは命がけの冒険して土くれを手に入れようとして金では買えぬ宝石を手に入れた。
わたしがみつけたプリンセス。

「タヴィア、きみを愛しているよ。わたしのプリンセスと呼ばせてほしい」
「わたしくしが奴隷でも?」
「かまわない」
「…わたくしの族長さま…」

幼い頃、トジャナスからさらわれた彼女は母国の王女。
わたしがみつけたプリンセスは本当のプリンセスだった。

*火星シリーズ・第7巻「火星の秘密兵器」のお話です。
火星シリーズは物語で主人公がかわります。
ジョン・カーターの息子のヘリウムのカーソリスであったり、娘のヘリウムのターラ。この巻はハストールのタン・ハドロン。
ジョン・カーターが主人公としてまた登場すると「さすが真打ち」という感じ。

火星ではかなり誘拐や暗殺が激しく、労働力獲得のために多くの人が誘拐されるのは日常茶飯事。
王女であっても誘拐されると奴隷(身分というより労働者という感じ)に。

身分についてはけっこうやかましく、登場する女性たちは「やっぱりどこかの王女さま」だったり貴族のお姫さまだったり。
主人公になる男性は風来坊でも一兵卒でも構わなく、彼の男気が評価される、という感じです。
大国は皇帝(ジェダック)が大統領、王(ジェド)が州知事という地位でしょうか。
ヘリウムでいうならデジャー・ソリスの祖父がジェダック、父モルス・カジャックがジェド。多分日本でいうなら都知事ぐらいの力のあるジェドだと想像。
ジョン・カーターは大元帥という立場であるけど身分は王子。

このタヴィアはシリーズの女性の中でも好きです。
*レイヤー26枚。パソコン一発描き。


by motibito03 | 2017-07-08 20:59 | ★オペラ・スペオペの世界