『火星のプリンセス』デジャー・ソリス

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まずは、原作表紙絵のオマージュから。
パソコン一発描き。レイヤー28枚。

今度、映画化されるらしい。
配役やセリフ、雰囲気、ストーリー展開など映画になることについては触れない事にする。
なぜか、ってそれは「チガウ」から。
映画化されて「よかった」と思うようなモノは滅多にないものだ。
CGをふんだんに使い現代の特殊メイクの技術をもってすれば「まわり」は固められるかも知れない。
でも「チガウ」のだ。

昔から原作を知る者には苦々しい。
今からこの本を読もうとしても不可能だ。
すでに創元のこのシリーズはすでにない。
全巻持っているわたしとしては快感。

美しい武部本一郎の表紙絵と挿絵と原作。
これほど血沸き肉踊らせたものはない。

少ない挿絵と文章で作る自分だけの世界、イマジネーションの世界。
妄想の世界こそ醍醐味なのだ。
一部の人物(監督たち)のおしつけのイメージはごめんだ。

「火星のプリンセス」
原作は「ターザン」の作者。
これを知る人って少ないだろう。

「SF」ではない。
「スペオペ」なのだ。
スペースオペラ。
つまり「宇宙活劇」

単純だ。
主人公の屈強なハンサムな男性が単身適地にのりこみ、略奪された美しい恋人もしくは妻をその肉体一つでとりもどし、さらに国と国との友好関係をとりもち人々の絶賛を浴びる。
やがてその主人公はその世界でその名を知らぬ者はいないほどの人物になり、高い地位を得、活躍する、という話し。

その人物がまさに「ジョン・カーター」
地球人。
ファンタジーなので「なんで?」はナシだ。

彼はバージニア出身の南部軍の軍人。
「永遠の30才ぐらいの青年」
ある夜、彼は火星に飛来してしまう。
そこは赤色人、緑色人、黒色人、黄色人、白色人たちがそれぞれ城壁で囲まれた国を造り、好戦的な性格の彼らは日々戦いに明け暮れている。
さらに怪物のような生き物たちが闊歩する不思議な世界。
薄い大気のせいで空にぽっかりと浮かぶ火星の二つの衛星「サリアとクルーロス」(地球名はフォボスとダイモス)。

人工大気、ラジウム光線ピストル、飛空艇、ありとあらゆる科学が発達している世界なのに一対一で闘う時は戦士らしく剣のみ、という。
科学的でありながら迷信や信仰心も持つ。

卵生で寿命は長く不死に近いらしい。
卵からかえった時はほぼ成人に近く、またいつまでもその風貌をとどめるので老人という年代をほぼ見ない。
その前に戦いで死ぬことが多いのが理由でもある。
いたとしたらそれはかなりの年齢だという。

女性は美しくその肢体を隠すことなく少ない衣装と宝石をちりばめた装身具を纏うのみ。
男性は男らしい風貌で少ない鎧と剣を帯びる。

ジョン・カーターは軽い重力と元より備わった勇気と知恵でその世界で逞しく生きていくことになるのだった。


by motibito03 | 2017-07-08 20:32 | ★オペラ・スペオペの世界