カテゴリ:★リメイク漫画( 15 )

『4』のつづきから


戦乱の世の中でも穏やかな日はあるのです。


王子はFと共に仕事をすることもあります。

そのそばにはいつも、この二人の剣士が控えているのでした。


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主君二人のやりとりを聞きながら、二人は夢をみるのでした。


*ここは王子さまと主人公ちゃんのセリフだけでのしょーもない、いちゃいちゃぶりは背景。二人に焦点があたっている、という場面ですね。

「いつか、一緒に暮らさないか」
フラグ、立ちました〜






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剣士の身分から離れ、どこかで静かに暮らしていこう…
おまえが剣を持たないで生きていけるように…


それは実現することがない、とわかっている二人の夢なのでした。
でも、ひとときでも夢を見ていたい、と…




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Bがしてやれることは、Fの背中を押してやることだけです。
Fが立派に自己を確立したことを誇ってよいというのです。


そして、由緒正しい宰相の家の娘として堂々と生きたいように生きよ、と言うのです。
この家は全力でおまえを貢献する、心配いらない、と。


「わたしの大切な‥大切な…」

彼は言いよどんでから「家族だ」と言うのです。
本当は何と言いたかったのでしょうか。


最初で最後の抱擁。


すべてをずっと見守ってきた乳母はいろいろな交錯した思いに涙するのでした。




二人の主君。

二人の護衛。


忙しい王子は、時間をみつけてFの元へ通います。
疲れてうたた寝をすることもよくありました。
ここは、一番安心できる場なのでしょう。




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王子の寝顔をみつめるF…
疲れているのでしょう。

彼もまた孤独に生きているのです。

母を幼少期に亡くし、その若過ぎる肩に担う大きなもの。
重圧にふみつぶされそうな日もあるでしょう。

でも、そんなことを微塵にも感じさせずに生きる王子殿下。
それは王子として生まれた者のプライドなのです。


彼の孤独に寄り添い生きていこうとFは思うのでした。



自分がほしいものはただひとつ…




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あなたと生きていく…

あなたのそばでずっと生きていく…

だから、わたしを離さないで…


離さない…

死んでも離さない…



*うわ…

フラグ立ってしまいました…
女子高生が考えた物語ですから…



  つづく…



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by motibito03 | 2017-07-15 20:50 | ★リメイク漫画 | Comments(0)

『3』のつづきから


賊たちに襲われたFとC。

領地内であることや警護の兵士がところどころいるのでまさか、と。
装飾品を狙っての狼藉はよくあることでした。


自分の責任だと痛感するFだったのです。


足がすくみ木陰で逃げることもできないC。

剣先で弄ばれるだけのF。



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死など日常茶飯事。
この世界を生きる者にとってそれは覚悟の上。

そう思っても死を目前に、Fの脳裏に浮かんだのは王子殿下のこと。

もう、彼と会うことはかなわないのだろうか…


*さ、フラグの回収です



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飛び散る返り血を浴びながらFは驚くのです。
古い物語に出てくる吟遊詩人そのもの…

黄金の髪をなびかせる剣の達人…


瞬く間に賊を倒してしまうC…
彼女の失われた過去の中の人生は一体…

それはC自身も驚くのです。
そして冷静に自分が剣を自在に操る身であったことを自覚したのです。




*剣をバックで受け、バックで攻撃。
持ち替えてフォアで…
もっとうまく描きたかったんですけどね…

いくら賊とはいえこの血の惨状。
平気なんでしょうね、この世界では。
Fが驚くのが血なまぐさい現状ではなく、Cの剣さばきと古い物語の既視感とはね。
ポカ〜ンはそっちかい〜〜と描いてて思いましたわ。





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自分を「怖ろしい?」ときくCにFは、「なぜ?」と聞き返します。
「なぜ?」と聞き返すFに、Cもまた「なぜがなぜなのか」と、問い返すのでした。


Cに全幅の信頼をおくF。
Fから信頼されていることに自分の存在意義を感じるC。


傷の痛みと安堵感に力が抜けていくFだったのでした。

この騒動に警備の兵士たちがかけつけ、この事件はすぐに館に伝わります。


知らせを受けたBは、城からすぐ館に戻るのでした。




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駆けつけたのは王子殿下も同じ。

たまたま城に戻っていた王子はFのもとへ駆けつけるのでした。

「すまなかった」

なにに対してすまない、のか…

「孤児を生み出さない国」
ならば野盗とて同じ。
まだ野盗が出没するような国造りしかできていないから、なのか。

*こういう場合の常套句なんですけどね。


なにも言えず、王子の腕に顔を伏せるF。
死を目前に自分が思い浮かべたのは王子の顔。
死よりそれを失うことの恐ろしさを思い知ったのです。

自分の命のある限り、彼のそばにいたいと思うのです。


駆けつけたBは先客が王子だと知りその場から去るのです。
自分の出番はすでにない、と。


一連の出来事を聞き、王子殿下はCに剣を下賜し剣士の身分を与えるのです。
そして改めてFの護衛を申し付けるのでした。


Cは常にFの傍に寄り添い、それは街中でも見かけることができたのです。





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*まるで宝塚ですね〜
コスチュームが変わりました。
いわゆる「ジョブチェンジ」。
吟遊詩人から剣士へ。


人気のCに、Fもご満悦。


CはFに剣の手ほどきをします。
あの時のようなことがないように。
自分の命を自分で守ることができるように、と。


そんな二人を眺めている王子と「ごえいくん」です。


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*「ごえいくん」気にしてないと思いますけどね。
さらっと、気にしていないことを気にしてるのかと気にしてホローしたつもりの王子さまでした。





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庭でくつろぐFとC。
似たような境遇の二人。

Fは、彼女に自身が持つ顔も知らぬ親への慕情や切なさを吐露するのでした。

彼女はこたえます。

「存在を知らない人のことはわからない。
そしてそれはどうしようもできないこと」
だと。



できるのは「今を生きることに真摯になること」のみ。
そして、Fに「前を向き、誰と歩みたいのか。誰のそばで生きていきたいのか」を決めるべきだと勇気を与えるのです。



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  つづく



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by motibito03 | 2017-07-15 19:40 | ★リメイク漫画 | Comments(0)

『2』のつづきから


*一度にアップできる容量に限界があります。
また、一度にアップできる気力にも限界がありますので、分けてアップしていっています。



記憶を失った金色の髪を持つ美しい吟遊詩人。
その噂は剣士たちなどにも広まります。


当然、王子殿下の耳にも入ります。
その吟遊詩人が宰相の家に身を寄せFの傍にいる、という話も。


王子は王子という身分でもあり将軍の一人でもあるのです。
領土を広げるという勢力図を伸ばさねばならないのです。

また政治の中枢にもいる立場。
遠征もあります。かなり忙しい日々の中、時々Fの所へ訪れるのです。

Fはその仕事ぶりからそれなりの周りからの評価も得て、今では宰相のよい片腕として働いています。


二人の関係はつかず離れず。
王子は彼女のアイデンティティーの苦しみにも気づいているので「いずれ」と時を待っているのです。


*ほんとめんどくさい主人公ちゃんですけど、そこは仕方ないですね。
人間、そんなものです。自分が周りから認められ身分や財力とは別の価値を得ることが大事だとFさんは思うのでしょう。アイデンティティーは自分でつくる。ようは自分ブランドの確立ということでしょうか。


ある日、長い遠征から帰ってきた王子は無理にでも時間を作り、久しぶりにFの元へ行くのです。
すると話に聞いたその吟遊詩人。

物騒なこの世界。
身分を偽り工作員として入り込む輩もいます。


Fがよく居る部屋の近くにその者を見かける王子。
剣を鞘から抜いてみます。

工作員ならその音で気付くはず。




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この世界は、強さこそ。

戦国時代でいう武士。
中世ヨーロッパでいう騎士。


この世界では剣士という身分・立場はどうやら特別なようです。
美しい金髪の吟遊詩人も祖国では剣士だったそうです。

そして、初登場の護衛の剣士「ごえいくん」も同じ立場です。




*このあたりは時代劇でのカットや西部劇などでも使われますね。
撃鉄をわざと起こしてみて相手の反応をみる、とか。
当時、なんの影響を受けていたのでしょう。
女子高生はいろんなものからぐちゃぐちゃに影響を受けますからねぇ。
Fさんの所へいく王子。数本ほおに線を入れることで彼の内心がばれてしまうシーンです。
久しぶりに彼女に会える嬉しさが出てしまう王子殿下。



戦乱の中でも、平穏な日々は流れます。


Bの仕事を手伝うF。

Bは自己の確立を模索するFを思いやりながら、夜更けまで学問に勤しむ彼女に羽織ものをかけてあげるのでした。



一方、王子とFとの関係と並行して、金髪の吟遊詩人と「ごえいくん」との関係も深まっていくのです。




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*本当に竪琴を弾けたとはびっくり。
でも、潜入するのですからそのくらいはしないと、ですね。




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*王子殿下とFさん。
専門分野や仕事ではFさんのほうが主導権を握っている様子です。
王子も「ごえいくん」の恋路を応援してるっぽいですね。
「勤務時間はおわりだ」とか言ってるんでしょうか。


雨が降るとなぜか吟遊詩人のCは、心が揺れるのです。
あの日、廃墟でも雨が降っていました。

雨宿りをしたことで彼女の運命は大きくかわったのですから。

そんな不安な彼女を受け止める「ごえいくん」。
その気持ちに心を委ねるCなのでした。


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*こういうシーンはもちろん大人がリメイクしたので入れることができたんですわよ。


一方、Cに命令をした女王はその後の報告がないことを危惧します。
彼女にも恋人がいたことを知った女王は、彼にわびるのでした。

でも、彼は「剣士に私情はない」と言い切るのです。



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彼女の記憶にはない祖国には、戻らぬ恋人を待つ剣士がいたのです。
締め付けられる思いはどうしようもないのです。


*このあたりの台詞回しは当時の女子高生だったわたしには書けなかったものです。




ある日のこと、FはCと一緒に城下町の外、宰相の領地内に薬草園をつくるための開墾地を見に行くのでした。


が…
賊に襲われます。


野盗、盗賊、不逞の輩。

戦乱の世界ではそういうものを生業とする者たちが跋扈しているのです。
女性やその装飾品は彼らの対象となる世界です。


護身用に剣の手ほどきは受けていたものの、とうていFの手に負えるものではありませんでした。




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Fの手と足が震えます。
話には聞いていてもそういう場面を見たこともありません。

死は日常茶飯事。
死はいつも覚悟の上で生きています。

でも、今はCを逃さねばならないのです。
自分が連れてきたばかりに…

この輩を撃退する力はないことは重々承知しています。
でも、少しでも逃げる時間を稼ごうと思うのでした。



*さ、フラグ立ちました。
それにしてもモブの描き方のいい加減なこと。
ゴレンジャーみたい。
だって、アシスタントいないんだもん。




    つづく



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by motibito03 | 2017-07-15 14:22 | ★リメイク漫画 | Comments(0)

物語を始めます…


*************

とある町。

宰相の息子Bは石畳にうずくまる幼子をみつける。
このような光景は日常茶飯事。珍しいものではない。
奴隷市場でも売れない者には用はない。
容赦のない世界。

弱肉強食の世界では、弱い者は野垂れ死するしかない。
この幼子もいずれ同じ運命をたどるだろう。

だが、彼はその子に手を差し伸べる。

*野良猫を拾う感覚でしょうかね。
裕福な家のBさんには、食い扶持が一人ぐらい増えてもどうってことないからでしょう。

直接、世話をするわけでもないですし。
拾えばなんとかなるぐらい?以降*印はわたしのツッコミです。


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*なんかすごいアバウトな絵ですね…


こうして、彼女はその生まれも血筋も知らず他国の宰相の家に引き取られていくことになるのです。
宰相の家で成長していく異国の王女F。

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溢れ出そうな想いを堪えるのが難しい時もありました。

*年齢設定を考えないとあらぬ疑いがかかって困りますね。
Fさんが拾われた時3歳か4歳。物心が少しついた頃。
一方、拾ったBさんはこの世界は早熟として14〜5歳。親の見習い的な立場。日本の戦国時代と似たような感覚でしょうか。
年齢差は10才ぐらいとみていいでしょう。

これを描いていた高校生の時は、そういうこと少しは考えたのでしょうか。年齢差婚は小説にはよくあることなのでひっかかりはなかったのでしょう。
「嵐が丘」などそうですし。源氏物語も然り。(…これはまじのロ…いやいや)それらを読んでいたので下地はあったのだと思います。



でもその想いにしっかりと蓋をし、Bは彼女を見守って生きていこうとします。
その想いに気づいているのは乳母と、縁談を断れらたK。

*主人公というのはけっこう無邪気で鈍感なんですよね。
だから存外魅力がないのです。でも、そうしないと物語にもなりませんね。
ここも女子高生だったわたしの物語作りでの苦しさだったかもしれません。



異国の王女は、引き取られた宰相という家の立場を知り、この国のために尽くすべく日々の学問に勤しむのです。
やがて、父の後をついで宰相となったB。
学問した知識で様々なジャンルで街づくり国づくりを手伝うF。

人々が幸せになれるためにどうしたらよいのか。
自分のような孤児が出ないためには何をしたらよいのか。

街を視察するBや役人たちに付いていくこともありました。
彼女は日々、館で資料作りや簡単な設計などをしたりしBをしっかりと支える一人となるべく努力するのです。

ただ、時々思うのです。
「自分は何者なのだろうか」と。
「どこから来たのだろうか」と。

アイデンティティーの模索をするのです。

親に会ってみたい気持ちもしますが、この世界では親を亡くした子などごまんといます。
仕方のないことだと。
孤児の自分を育ててくれた乳母たち。
優しい人たち、幸せだと。


たまに、彼女は城下町から森を抜けます。

しばらく坂を登ると高台に出るのです。
視界に入るのは自分の生きる国の領土と、そのはるか向こうに見える隣国との境界。
その光景にどこか心が惹かれるのでした。
その国が祖国とも知らずに。


とある日。
久しぶりに来たその高台。

彼女は野生動物と遭遇。

思わず目をつむるF。
弱肉強食の世界。死など日常茶飯事。
その連鎖の中にいるだけ。

だけど…死は襲ってこなかった。

そして、目をあけると目の前に差し伸べられる手。
この手にたすけられたんだ…


幼い頃おぼろげに覚えている差し伸べられたBの手。
その手を握ってわたしは生き延びた…

そして、また自分は生き延びることができた…


*高校生の時は、このシーンも真面目に描いていました。
リメイク時にはめんどうだったのでしょうかね。
端折ってます。
巨大猫科の動物なんてもうめんどうで描きたくないです。

だから「あらすじ漫画」と自称していたのですね。




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彼はこの国の王子、A殿下。
宮殿に上がることはないFは顔は知りませんでした。


彼もまた、時々この場所に来るというのです。
いずれ父王にかわって統べるこの国を眺めることで強い心を保とうとしていたのです。

時々、時間があえば二人はここで会い、互いの立場で国づくりへの思いを話し合うのです。
国を思う心。
それは二人を近づけるのです。


そして…

互いに募る思い。

王子の心はわかっているのですが、Fは自分の立場を考えると前へ進むことはできないとわかるのです。

この世界は「力は正義」。


王子にはいずれ強力な後ろ盾が要る。
現王の亡き王妃、王子の母親が力のある王族出身であったように。

宰相のBに持ち上がった縁談も大きな勢力を持つ将軍の娘だった。


力は力と結びつきさらに強大にせねば、国内とはいえ下克上の世界。
身元も知れない孤児の自分は王子の力にはなり得ないことがわかっていたのです。


それは王子を危険に陥れることでもあるのです。
王子を危険に曝すということはこの国を危険に曝すということなのです。


それだけは、してはいけないのです。
一番大事なのは、この国の命運。
残酷なこの世界で「力こそ正義」。
身分こそアイデンティティー。

自分にはそれがないことを重々知っていたのです。






王子の国づくりの夢。

*このあたりのページが行方不明です。
文章で補足します。



Fは「その時はわたしのような孤児がいなくなりますように」と言う。

驚く王子。

「おまえが、孤児?」

「そうです」

「わかった。
では、おまえのようなこどもがいなくなるような国をつくろう。
その国ができたあかつきには、俺の横には…」

王子はFに想いを告げようとします。



Fは聞かなかった…
聞いてもせんないこと。

帰ろうとします。
帰ろうとするFの腕をとって王子は言います。



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*けっこう図星でしたね、王子。
敵国の王女とか。彼女の胸に光る首飾り。
もちろんDQのオマージュ。「ロトのしるし」です。


かたくなに聞こえないふりをするF。
聞いてしまえば、心が崩れてしまいます。

でも拒絶せねばなりません。
拒絶したらもう会えなくなるでしょう。

彼のすがたを見ることもできなくなり、声も聞くこともできなくなります。





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Fの心はぐらつきます。

その髪
その瞳
その頰

そのくちびる…

あなたのほかに欲しいものなどない…

だけど…


国を背負う人を私欲で見てはいけない……


*当時、高校生だったわたしでもなんとなく「ノブレスオブリージュ」の存在を感じていたのかもしれません。


わたしはこのまま、ただ王子を見ているだけでいい。
彼の夢の手伝ができるだけでいい…

このままでいいと言うのです。
夢を語り合う友人のままでいい、と。



*王子、「ほな、愛人でええやろ」とかいわないのですね。
女子高生だったわたしにはその発想がなかったです。
というか、あっちゃだめでしょ。ストーリー上。




彼女は「人には立場がある」と言うのです。
自分には自分の。

王子には王子の。
王子は強力な力を持つ勢力を後ろに持たねばならない立場。


彼女は今のままでいい、というのです。

王子の国造りの夢の手伝いができるだけで、いいと。今でいうキャリアウーマンを目指すのです。



そんないきさつを何となく感じている宰相のB。


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おそらくBは、彼女の身元を隠密に探っていたはずです。
もしかして、という報告は彼の元へ届けられたはず。


でも、彼は公にはできません。当然です。
公になったなら彼女の身に危険が迫ります。

彼女を拐い、なんらかの交渉に使うかもしれません。


王子の気持ち。
それに答えられないFの気持ち。

それがわかるB。



一方、Bとの縁談を断られたK。
彼女だけはわかっていたのです。
自分とのことを断るBの心の中にいる人が誰なのか、と。
Kは歪んだ愛だとしてもBが好きだった…
昔からずっと好きだった…
少女の頃から宮殿の中で見かけるたびに、心がときめいた。

なのに…

嫉妬からKは、Fの飲み物に毒を入れるのです。
でも、最後の最後…彼女はその杯をFの手から叩き落とし、そのまま国から姿を消すのです。

Kも誇り高き良家の娘。
その誇りはやはり悪事を許さなかったのです。
そして、そういう自分を恥じいずこかへ消えていくのです。


*ベタな展開は仕方ありませんね。
邪魔者は消せ。


その騒動が静まった頃…

隣国から一人の女性剣士が旅立ちます。
女王から娘を探し出すようにと密かに使命を帯びていました。
恋人に「すぐ戻るから」と告げ国を出ます。

*「すぐ戻る」。フラグ立ちまくりです。


吟遊詩人にすがたを変え、隣国にたどり着いた時、おりしも雨。

彼女は近くにあった廃墟で雨宿りをするのです。
が、突然の地震の落石で彼女は頭に傷を負うのでした。



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ある日、Fは領地内の廃墟で倒れている人をみつけます。

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彼女を連れて帰ったF。
宰相の家に身を寄せたその吟遊詩人は記憶をなくしていました。

*お約束の「記憶喪失」です。
女子高生にも簡単に使えるツール「記憶喪失」。



彼女の世話をするうちに、二人はいつしか友情を育むのです。

ある晩、Fをみつめる彼女。

どこかで…

胸に光る首飾り…

どこかで…

ときおり現れる男性の顔…
でも、はっきりわからない…



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自分が孤児であるFは、自分の身元がわからぬ彼女の不安を理解できていたのです。


*主人公のいいこちゃんぶり。当時も描いていて「なんだかな〜」と思っていたはずです。
でも、仕方ありません。主人公は「愛されキャラ」でなくてはなりませんから。

でないと、ストーリーは成り立ちません。
朝ドラだってそうでしょう。
結局、周りのキャラがストーリーは作る、と言っていいのでしょうね。



偶然にもFがつけたCという名前は、本名だったのです。

その古い物語の通りにつけられた名前はそのとおりだったのです。

*物語最初の頃は、HDの中で行方不明が多いです。検索かけるのですけど変な名前で保存してるのかもです。



          つづく



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by motibito03 | 2017-07-15 00:49 | ★リメイク漫画 | Comments(0)

<はじめに>

ずいぶん、昔のことです。
高校生の時、授業や部活の合間をぬってストーリー漫画を描いていました。罫線なしのノートに鉛筆でチマチマと。


行方不明だったのですけど、押入れの天袋の段ボールに入ったのを最近みつけました。今、見ると赤面するほど下手くそです。

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でも、家と学校を往復するだけの「世界を全く知らない女子高生」が、それなりの感性で「愛」や「義」を必死で描こうとしていたのだけはわかりました。

そういう漫画を描いたことはすっかり忘れて長い年月が経っていました。その長い年月の間、生活状況は変わり、お絵描きをすることもすっかり忘れていました。

子供たちが手のかからない学年になる頃、夫が単身赴任の時期がありました。一人で家のこと、学校、町内会、入院している父のことなどをしながらも自分の時間が少し持てました。

好きなお絵描きを思い出したように少し始めました。
紙と鉛筆。そしてパソコンというツールを得ていろいろなものを描いていました。
お絵描きをしながら、ふと思いだしたのは昔描いてたストーリー漫画のこと。

「ああ、そういえばそういうことがあった…」

と、昔の自分を懐かしみました。


「漫画ではなく、挿絵風にして文章であらすじを描いてみようかな」
と軽い気持ちで思い立ち、ざっと描きで描き始めました。
自分の記憶を確かめる意味もあったかもしれません。

描いたものは、別のサイトを用意しそこにアップ。
自身のホームページにリンクさせていました。

それは2008年前後のことだったと思います。
父の入院先に向かいながら展開を考えていたのを思い出します。

描くのには時間がかかりました。
紙からスキャナー。
スキャナーからパソコン。

画力の無さに泣き、何度描いても満足のいく線が出ず苦しむことも。なにせ絵の勉強などしたこともないのですから。
素人漫画のつらさです。

肩こり、目の疲れ。
それでも、投げ出すわけにはいきません。
生み出した人物たちはすでにその世界で生きているのですから。


構図や台詞まわし、アングル。
場面転換。

まるで映画監督になった気分でした。
頭の中に浮かぶシーンを線で具現化するのです。

発端が安易だったのか最初の頃は、線画は粗く画質も悪くすこしいい加減でした。

登場人物はアルファベットだったりタイトルもつけずにホントいい加減に描いていたのものです。

「あらすじ」程度と思い、文章でカバーし、相当端折っていました。
あらすじで表現するのでなんと通称「あらすじ漫画」などと表していました。


が、描いているうちに登場人物の魂がのり移るのを感じました。
時々は憑依しているのではないかと思うほど、心が苦しくなりました。

素人なりの本気度をマックスまで引き上げて、とうとう135枚も描いてしまいました。

大昔、女子高生が「悲劇を描く快感」に酔いしれて描いていた物語。
大人になって描く時、彼らの想いが痛いほどわかったのです。

描きながら泣いている時もありました。
精神が削られるのを感じました。

そして、本編を描きあげるとMPが空に。
しばらくして満タンになった頃、始動開始。
短い「後日談」を2編描きました。

さらに、本編での悲劇の救済措置としての物語を一編描きました。
それらを全部アップして、わたしは一連の物語を終えることができたのです。
彼らを昇華させわたしのシゴトは終わったわけです。


その後、そのサイトは「サイト運営会社」の都合で突然閉じられわたしのデータはネット上からは消えました。


心を残しながらも、ついそのままにしていました。

最近のことです。
ひょんな機会で背中を押してくれたネットのお友達の一言や応援。

再アップしようと決心しました。
恐ろしいほどの大量の作業があるのもわかっています。
でも、したいと思ったのはわたしです。

ただ、パソコンの買い替えなどで外付けのHDの中のデータがややこしくなって行方不明のページもあったり。
全部アップできるかわかりません。

飛んでしまうページは文章で補足していくつもりです。

拙い物語ですが、紹介していきます。



<どんな物語?>

有史以前か、いつの時代か、どこの大陸かわからぬ世界。

大小の国々が入り乱れ興亡を繰り返す世界。
まさに弱肉強食の世界。

その頃わたしは、ハワードの「コナンシリーズ」などを読んでいたのでその世界観の影響を受けたのだと思います。

「コナン」や「指輪物語」などの「剣と魔法の世界」(ソードアンドソーサラー)はのち、『ドラゴンクエスト』などに影響を与えたのではないかと思います。


オスカルやアンドレは男女の愛を教えてくれました。
「義」は山岡荘八の「徳川家康」や、他の物語でなんとなく想像ができました。
「火星シリーズ」からは剣戟の影響を受け「義」も学びました。


そういう女子高生の脳内ワールドを舞台に繰り広げられた「愛」と「義」の物語。


<登場人物と相関図>


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大小の国が興亡を繰り返す弱肉強食の世界。
覇権を争い、常に戦いが起きていました。

混沌した世界で、とある国の王女は離宮に向かう途中乳母とともに戦闘に巻こまれます。
やがて、王女はどこの誰かわからぬまま奴隷市場の片隅でぼろぼろになり放置されていたのです。

この世界では、こういうことは日常茶飯事。
死ぬか生きるか、日々、命のやりとりをするこの世界を雄々しく生きる人々の「愛と義」の物語を始めます。

リメイク作業をしたのは2009〜2010年頃だったと思います。
原作を描いたのは、高校生の時です。

長丁場になりますがおつきあいくださいませ。

 つづく



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by motibito03 | 2017-07-14 00:12 | ★リメイク漫画 | Comments(2)