カテゴリ:★リメイク漫画( 15 )

一連の物語の最後の章です。

これは、悲劇を描くことに酔った女子高生の残酷さへの贖罪です。

運命をかえることはもうできません。
ですが、輪廻転生はさせることができます。


「ボーイ・ミーツ・ガール」

は、物語のかたちの類型なのですが、ここでは「クロノクロス」のように

…あなたがどの時代、どの世界にいてもわたしはみつけだす…

という意味をもたせました。


〜琥珀の想い〜というサブタイトルはわたしのもう一つの過去の作品『琥珀』からの派生です。

『琥珀』あらすじ**********

舞台はいつの頃かわからない…
有史以前なのか、どこの世界なのか不明の世界。


とある砂漠の国の王女は、日々国を巡って民の暮らしを見てまわっていた。
ある日、王女は水路や建物の設計の指導をする若者と出会う。


オアシスから水をひき、人々を楽にしようと頑張る若者。

これで民が壺で水を汲まずに済む、と。


ある日、王女は大切にしている首飾りを湖に落とす。
さがしあてた若者。

この宝石はなんなのか聞く。
「これは琥珀」と。

閉じ込められた過去は未来永劫この中に、と。


共に仕事をするうちに彼らは惹かれ合う。

気高く真摯に立場を全うする姫。
人々の生活を必死に守ろうとする若者。


だが、身分、立場は違っていた。

心のうちを互いに告げることなく、王女は国の安泰のために隣国の王と婚姻を結ぶことになった。


彼女は若者に心残しラクダのキャラバンで嫁いで行く。
去っていく王女を、彼女から渡された琥珀の首飾りを握りしめ佇む若者。


来世でまた出会おう…
琥珀のように、想いを閉じ込めて…


そして、そして…


長い長い時間が流れ…


場所は、宇宙ステーション。
冷凍冬眠を繰り返しながら別の星へ。


その中で、彼らは再び巡り会う。

若者の胸に光る首飾り。

琥珀。

それに見憶えがある。
それは自分の物のようだった気がする、という娘。


宇宙船の外に広がる暗黒の世界。
ガラスに映る二人は前世の二人の姿をしていた…

*********


では、お話を始めます。


これは、この一つ前の<『外伝』〜memories~追慕>のラストシーン、Bが髪飾りを風に流すところからつながります。


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この髪飾りからつながります。

〜あなたがどの世界、どの時代にいようともわたしはみつけだす〜



<『ボーイ・ミーツ・ガール』〜琥珀の想い〜>

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その髪、その瞳…このくちびる…

忘れるわけない…


これでこの一連の物語は終わりです。
彼らが転生をしてこの宇宙船(ふね)に来たのか、それともこの二人があの城に転生したのかはわかりません。

輪廻転生…

彼らは何度もさまざまな世界、時代ですれ違うのです。
長い年月の末、やっとこの宇宙船(ふね)で巡り逢ったのです。


この時代の二人はどのような運命をたどるのでしょうか…

おわり

リメイク本編と外伝などは2008年前後の作品です。


*宇宙船(ふね)のドックの室長は会ったはずもない女性の画像に胸が締め付けられます。
彼もまた転生してきたのでしょうか。
そして、二人の後ろから近寄る金髪の女性は…





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by motibito03 | 2017-07-16 22:15 | ★リメイク漫画 | Comments(0)


本編『外伝』memories〜追慕〜





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この廃墟で出会った剣士。

*「そこまでだ」のセリフはFF10のアーロンのオマージュです。
もちろん剣はクラウドのバスターソードのオマージュです。


それは、王子殿下の祖父、Fの父親。
女王の恋人だったのでした。

王子の胸に光るペンダントはかつて愛する姫がつけていたもの。
そして少年に残る姫の面影。


彼は女王がまだ王女だったときの、王女付きの剣士だったのです。
いつ二人が恋に落ちたかはわかりません。


王の怒りをかって国外追放になったあと行方はわからなかったようです。
どこかでこの両国の悲劇を聞いたのでしょう。

愛する姫、そして王女と王子が眠るこの地に訪れては花を手向けたのだと思います。


やがて、王子殿下を探しにきたBたち。

Bは無事だった王子をみて安堵のあまり崩れ落ちるのでした。
この地でもうつらい思いはしたくない。と。





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王子と王女の忘れ形見は立派に成長し即位しました。

彼女が身につけることがなかった新しい髪飾り。
その髪飾りを用意したのは誰かはわかりません。
ただ、Bの手元にあるということはもしかして彼だったのかもしれません。

それを風のままに流すのです。
こうして彼の長い役目はようやく終わったのでした。

生涯、独り身を通したといわれる宰相。
彼の想いはどこへ行ったのでしょうか…



*王子殿下には父親の服を着せました。乳母さん、ずっといますね。Fが拾われてきたときからです。幾つなんでしょう。

Bは陛下となった王子を「わが君」と呼びます。
この言い方は王子への想いのすべてがこもっているのです。
王子が生まれてからずっと傍にいたB。

互いに肉親にも近い感情が湧いたかもしれません。両親のいない幼い王子は彼に甘えたい時もあったのではないでしょうか。
それでも彼は王子と一線を画し従者としての立場を全うしたのだと見受けられます。

これはBの「愛」と「義」の物語でもあるのでした。



次のお話でこの一連の物語は終わります。

次の

『ボーイ・ミーツ・ガール』〜琥珀の想い〜

当時、彼らを思うままに残酷な運命で翻弄した女子高生。
その贖罪です。



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数奇な運命を辿ったぼくの母。
その母を愛したぼくの父。

父はぼくが生まれる前に母を最期まで守って斃れた。
母はぼくが生まれたその夜にこの世を去った。ぼくは両親の顔もその腕のぬくもりも知らない。


両親を知っている者たちの記憶が薄れないうちにぼくは、彼らの記憶をたどって絵師に描かせた。
ぼくの両親と、そして母の腕の中のぼくを。


両親を知っている者たちは仕上がった絵を見て涙した。


ぼくは今、父の形見の剣を帯び、母の形見のペンダントを胸にしている。


ぼくは会ってみたかった。
ぼくの父と母に…




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by motibito03 | 2017-07-16 21:21 | ★リメイク漫画 | Comments(0)

本編・『epilogue』

本編『異国の女王』は、わたしが高校生のときに描いたものを大人になってリメイクしたものです。

描いていた女子高生時代は、後日談など全く考えてもいませんでした。
高校生は忙しく、もう漫画を描いている時間などなかったのでしょう。



オリジナル本編のリメイクが終わったあと、どこかなにか…
心の中に彼らのことがずっと残っていました。

王子と「一緒に生きていたい」と願っていた王女。

「死ぬときは一緒」と言っていた王女。


だけど、彼女はひとり焼け落ちる城から出てきたのです。

髪飾りを王子の手に結び、王子の形見の剣を抱いて…




王女は王子と一緒に死ぬことのほうが楽だったはずです。
でも、王女はあえて生きるほうを選んだ。

彼女の大義はどこにあったのでしょうか…



後日談はあれから随分経った頃を描いています。

『epilogue』


本編のエピローグです。






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陥落する城から抜け出た王女はその後、周りのたすけを得て両国を統一したと思えます。


どうやら、彼らには王子が生まれていたようです。


いつ、子供ができたことを知っていたのかはわかりません。
王子が言い残したことば。

「王女が生きつづければ俺の命も続く」

それはこどもの事を知ってのことか、それとも精神的なことなのか。

その前に王子は王女に「からだは大事ないか」と問います。


このあたりから、作者(わたし)は、セリフに含みをもたせてみました。
後日談を描くとしたら、という。


Bは王子と王女の忘れ形見の教育をしているようです。

いずれ、この王子殿下が即位するまでしっかりと育てあげることが彼の責務。
この小さな王子殿下は両国の血を引き継ぐ唯一無二の大事な存在なのです。


王女が即位した期間は1年もなかったことでしょう。

息子を生み、そして亡くなった夜。
おそらくBに息子をたくし王子の元へ旅立ったのだと想像ができます。


彼らをずっと見守ってきたB。

この小さな王子からいつもせがまれる両親の話。
彼は王子に話をするたびに、胸が詰まるのでした。

彼の胸に去来するものは…


おわり。


*このepilogueのあとに、『外伝』を用意してあります。

この小さな王子殿下が少し大きくなった頃の話です。








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by motibito03 | 2017-07-16 19:54 | ★リメイク漫画 | Comments(0)

『11』のつづきから
最終章です。



残酷な運命はこの修羅場で母と娘を引き合わせたのでした。






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この漫画のタイトルがここで出てきます。

『異国の女王』


燃える城の前でBは取り乱します。
城の中へ入ろうとするBを家臣が止めるのでした。

「もう、これ以上大事な人を失うわけにはいかない」と。
いつも冷静なBが取り乱す姿。
描いていたわたしも涙していました。




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これでこの物語の『本編・異国の女王』は終わりです。
長い物語に最後までお付き合いくださってありがとうございます。



高校生の時に描いた物語をセリフ回しなどを少しかえながらリメイクするのは楽しかった記憶があります。


しかし、最後の方を描いている時は魂が削られていくかのごとく疲れました。
それは彼らが「もっと生きたい」と叫ぶのです。


でも、すでに運命は止まりません。
時には、涙を流しながら描いていることもありました。
女子高生はなんと残酷な支配をするのだろうか、と。

王子の背中に矢を描くときが、ものすごく辛く、一本描くごとに悲鳴が聞こえるかのようでした。


ストーリーは稚拙ですが、彼女(高校生のわたし)なりの思いで「愛」と「義」を描いたのだと思います。


男たちは義に生き、愛に殉じました。
女たちは愛を求め、義に殉じるのでした。


おわり

・この本編のあとに後日談として二つの短い物語があります。
そして、さらにもう一つの物語が。

また、アップしていきます。



*おまけ


もし、これが映画だったら…


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いろんなエンディングを考えるのも楽しいです。

Fが倒れ、Bが駆け寄ってオールアップ〜〜とか。
王子とCははすでにクランクアップしているので、花束を持って来てるとか。


「ごえいくん」はモデル出身なので今はパリにいるので不在、とか…

オールアップしてお疲れ様パーティーが開かれそれぞれホテルに戻ります。
Fちゃん役の子の部屋のドアをコンコンと叩く人。

それは…とか。
これはわたしの救済措置のような気がしますね。






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by motibito03 | 2017-07-16 15:52 | ★リメイク漫画 | Comments(0)

『10』のつづきから


恋人の前に立ちはだかり矢の前に身体を投げ出す娘…
女王ができなかったことを娘はしているのです。

「撃方やめいぃぃぃーーーーっ!!」
女王の命令は悲鳴にも聞こえました。

だが、矢はすでに…



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会いたかった母親‥
運命は、母娘をこの修羅場で引き合わせるのでした。



つづく




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by motibito03 | 2017-07-16 15:15 | ★リメイク漫画 | Comments(0)

『9』のつづきから


非情な生き方をしてきた剣士たち。
自分の盾となった恋人に感謝と別れを告げCは先を急ぐのでした。

記憶が戻った今、すべきことはFか女王をみつけ二人を合わせること。



城から出る女王。

しかし、どこか心に残るものが。
王子は何を言いたかったのだろうか。

そこへ入る知らせ。


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城の異変に気づくB。

城へ急ぐBたち。

FをさがすC。
その後ろから懐かしい声…

それを振り切って彼女は往くのです。
崩れ落ちる建物。

Cを探し回るうちに逃げる道を失っていた彼もその愛に殉じるのでした。


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一人で逃げるF。
煙の中、誰かにぶつかります。

腰の護身用の剣を抜こうとする手を握る手。

*よく偶然が続く二人ですけど、それほど二人はそういう糸で結ばれているのでしょう。




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*描きたかった「だけ」のページ。
姫を守る若き王子。王道のシーン。





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つづく



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by motibito03 | 2017-07-16 14:49 | ★リメイク漫画 | Comments(0)

『8』のつづきから


回り始めた悲劇の運命の歯車。


彼は目の前で矢を受ける恋人を助けられなかったのです。
煙の中でその姿は見えません。


一方、控え室で待っているFたちはCの戻りが遅いことに気づきます。

ドアを開けると煙が。
バルコニーづたいに王子たちと合流する道を模索するのです。



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こちらにも、追っ手が。
Fを守るために兵士たちは命かけます。

Fの進路を確保するために兵士たちは盾となるのです。

*兜で顔の見えない兵士。
このシーンは描きたかっただけ。
腕にふれるFの手。

それは、彼の騎士道精神を燃えさせるのです。


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「ごえいくん」は王子の命令でFとCの部屋へ行きますがすでに誰もいません。




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矢を受けたC。
それでも、戦う強い気迫に相手国の兵士はおののきます。
そこへ、「ごえいくん」が来ます。


恋人の窮状に「ごえいくん」は彼女の前におどりでます。

が…


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一旦はその場を離れた「ごえいくん」。
ですが、恋人の元へもどるのでした。


そして…


*「ごえいくん」。クランクアップです。



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つづく


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by motibito03 | 2017-07-16 14:13 | ★リメイク漫画 | Comments(0)

『7』のつづきから



王子はBや重臣たちとFのことを念頭にした相談をしました。

まずは、和睦。
そして、Fのことの事実確認。

もし事実ならば同盟をまず結ぶこと。
そしていずれ国の統一。

統一すればこのあたりの最大強国となれます。


このことを知っているのは王子とわずかな重臣たちのみ。
F本人も知りません。
あれだけ親に会いたがっていたFにぬか喜びをさせてはならないからです。


舞台は、王子の国と女王の国との境にある小さな古い城にうつります。
互いの手勢の人数を決め、話し合いをするのです。

ですが、女王は多くの兵士たちを配備していたのです。

話し合いの結果、女王は国へ戻り検討をする、といいます。

別室にはFがCたちと控えています。




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*当時の原作では王子が「挨拶もせずいとまをした」とかなんとか言っています。
そういう言い回しって「火星シリーズ」にあったので使ってみたかったのでしょう。




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そして、女王の国の陰謀の火が放たれたのです。

運命の日の始まりでした。

城の様子がおかしいと感じたCはその原因をさぐります。
火が回る城。

陰謀に気づいたCはFの元へ戻ろうとしますが、相手国の兵士たちがそれを塞ぎます。


*Cさんが兜をかぶっているのは、顔バレすると話にならないからですわね。新人兵士さんは知らないかも知れませんけど。

だって、祖国でも有名な女性剣士なのですから。



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*Cさんは二刀流でもオーケーだったのですね。
描きたかっただけです。



一方、Bは城を遠巻きにして待機しています。
リスク分散ですね。


広間では王子たちが大勢の兵士に囲まれ苦戦を強いられます。


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女王は計画どおり、火が放たれたらこの場からすみやかに離れるのでした。
心惹かれた王子に心の中で詫びながら…

王子は、Fの存在を告げようと叫びますが届きません。


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「あなたの娘がこの城にいる」
という叫びは怒号や業火に消されて誰の耳にも届かないのです。



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一方、Cのかつての祖国の恋人の剣士もこの城へ入っていたのです。
なんという巡り合わせ…

多くの兵士を相手に果敢に戦う一人の剣士。
その太刀筋に見覚えがあったのです。

何度も何度も手合わせた恋人の剣士。

忘れるわけないのです。





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つづく



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by motibito03 | 2017-07-16 13:23 | ★リメイク漫画 | Comments(0)

『6』のつづきから


どこかわからぬ場所を彷徨うF。
城下町の周辺しかまで知らずに生きてきたFには城へ戻る道すらわからないのです。

もし、戻れたとしても彼がいない世界で生きていける自信もありません。

野垂れ死。それもよし。
自分を見守ってくれていたB。館の人たち。

Cや「ごえいくん」。
仕事の仲間たち。

街の人や子供たち。

多くの人のことが頭によぎりますが、王子がいない世界に未練はなかったのです。



牢の中の王子は恋人の面影を脳裏に焼き付け死を待つのです。
城からの進軍があるのはわかっています。
でも、それが間に合う保証はないのです。


死んでも構わない。
そう思って力なく横たわっているFですが、それでも危機が迫る音。

残酷な世界は野垂れ死さえ許さないのでしょうか。
思わず剣を手に取ります。

今ならCに習った剣が役に立つかもしれません。
それで死んでも本望なのです。



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もう、二度とあんな目にあいたくない。
簡単に殺されてなどたまるか。

木陰に身を潜め、最後の力を振り絞って先制攻撃をするのでした。


一方、牢では…

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牢にやってきたのは見覚えのある顔。

そう、Fの飲み物に毒を入れたK。
その騒動の後、ゆくえがわからなくなったと聞くその者。


有力者の娘だったので顔は知っていた王子でした。
そして、あの騒動の経緯も。

女一人の方が街から城へ入り込み働くことがうまくできたようです。

王子は、共に還ることをすすめますが、彼女は残るというのです。
そして、城で聞いた噂を王子に伝えるのでした。



*Kさん、作者(高校生の時のわたし)から、消されたかと思ってましたね。
このための伏線でした。
高校生でも先を見越した物語を作っていたんですね。
設定が安易ですけど仕方ないです。




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KのBへの愛。
そしてその愛を義にかえてKは、異国で果てるのでした。


王子は、Kからきいたその話。
自分がみたものとの符号の合致に考えを巡らせるのでした。

馬を走らせる王子。
城へ早くもどり、自分の無事を知らせ女王の国への進軍を止めねばなりません。


途中、小さな泉のほとりで身体を休める王子。

そこへ…


*ああ、ベタな展開です。
高校生が考えることですね。
こんな偶然あるんでしょうか。

ただ、泉には自然足が向くでしょう、と言い訳をしてみる…





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*まじ、危なかったですね。
これが反対なら、物語は終了でした。
Fさんの剣の腕前がいまいちなのか、王子の反射神経がよかったのかどっちでもいいですけど…

当時は、このくらいの展開しか思いつかなかったんですね。
でも、ドラマでも「なんでこんな広い東京で偶然会うのよ」とか多いですから。
このオムニバス形式の展開を高校生当時もとっていました。
これは「ターザン」の原作小説でよく使われていた手法だったので真似をしたわけです。





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王子が自分を置いて死ぬ選択をしたことがわかっていたのでしょう。
Fは許さないから、というのです。


この大事な恋人を置いて大義の前に死を選んだ自分。
王子は「すまなかった」と、口にするのでした。

二人は帰途につきます。



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王子の腕に疲れ切った身体を預け眠るFなのでした。

*って、どっちが疲れてるんだか…
馬でのタンデムですね。


夜が明けてきます。
まぶしい光に目がさめるF…
王子のそばで生きていこう。
一緒に生きていきたい。

「生きる」こと…





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一方、女王の城では…
女王は逃げた王子のことをきいてどこかほっとする自分がいることに気づくのです。

でも、いざという時のために守りを固めるよう指示を出します。


城に帰り着く二人。
喜ぶ城の者たち。

王子はきっと将軍たちや長老たちに怒られちゃったかも知れません。
Fも怒られたかも知れません。

どっちも「勝手な動きはしてはいけない」という基本を破ったからです。



王子はBに話があるといいます。
Bも話があるといいます。


おそらく同じ事だと思います。
そして、王子はこのままFを手元に置きたい、と。


親代わりのBの承諾を得ようとするのです。
少し、言いにくそうなのがみてとれます。




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王子はBに「すまぬ」といいます。
Bから彼の複雑な思いを感じ取ったからかも知れません。


一方、女王の国では王子の国からの「和議」「同盟」の申し込みに戸惑います。

それは疑心暗鬼を生み、あらぬ策を練るのです。
それは、行方不明になっている王女がいずれ還ってくるだろうことを期待し国の存続を保持せねばならないと思ったのです。

王女が還って来た時に国がないなどあってはならないのです。

和議、同盟の話し合いに応じるふりをして出向き、王子もろとも重臣たちを暗殺する…

そんな計画をたてるのでした。


つかの間の幸せな時間をすごす二人。
何が待っているのかを知らないで…

館から王子の元へ行ったF。
Fの仕事の声で活気のあった館は静まります。
Bの心を知る乳母は心が締め付けられるのです。



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そして、運命の日がやってくるのです。


*おそろしいことを考える当時のわたしでした。
どうしても、悲劇にしないといけない病になっていたのでしょうね。




つづく



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by motibito03 | 2017-07-16 12:46 | ★リメイク漫画 | Comments(0)

『5』のつづきから


王子の王子たる孤独に寄り添い生きていこうと決心するF。

その決心を待っていた王子は彼女を受け止めるのです。







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*お着替えシーンを「ただ」描きたかっただけのページです。


こんな夜中でさえ呼び出されれば行かねばならない王子。

こんな生き方をずっとしていたのだろうか…
Fは彼の抱えている大きく重いものを改めて知るのでした。


遠征先からの国王の訃報と、それに乗じての隣国の侵攻。
隣国との協定が破れ、国境の村、町は次々に侵攻されていこうとしているのです。

*日本の戦国時代と同じ世界を想定しています。中世ヨーロッパも同じですね。

将軍たちと出陣していく王子。

それを見送るしかできないFだったのです。



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一度出陣すれば、生きて帰れる保証はない…
それは王子も一兵卒も同じ。


一兵士にだって心配をする家族がいる。
待つ人がいる…


同じ…

「すぐ戻る」
なんて気休め。

そう言って戻って来なかった兵士がたくさんいたではないか…


戦乱の世。
いくさは、日常。


そんなFの姿を見ていられないCなのでした。



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「孤児がうまれない国」

「子供が死なない国」

Fはそう言っていた。
王子は頭にあったのです。



嫌な知らせなど聞きたくない。


Cの言葉は耳に入らない…

自分で確かめる…
Fは城下町を抜け、外へ出ていくのです。


一方、王子は隣国で捕虜になっていたのでした。

そして…


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隣国は女王だと聞いていた。

目の前の女性がその女王というのか…

その女性の顔、胸の首飾り…
こ、れ…は…?

*このあたりの絵が雑だわ。
描き急ぐ、という感覚だったのでしょう。締め切りもないのにね〜


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なぜ、この女王がFと似たような首飾りをしているのか…
そして、なぜFとこんなに似ているのか…


*なんちゅう場面で首飾りに気づくのでしょうね〜〜大人だから描けるシーンです




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女王は自分を見つめる王子にいぶかしがります。

そして、女王は王子を解き放つ条件を言うのでした。
それは、自分の命を引き換えに自国を差し出せ、というもの。

さすれば、王子は小さな領土の領主として生かしておく、という。


そんな条件、のめるわけないのです。

一方、Fはどのくらいどこを彷徨っているのかもうわからなくなりました。

その戦いがあったという国境の村…
どう行っていいのかもわかりません。

力がもう尽きかけているのがわかるのでした。



城では王子の行方不明をうけ、陣の立て直しをし一気に隣国へ攻め入る作戦をたてるのでした。

館から居なくなったFをCは探し回ります。
王子が帰還してFがいなかったら…

「ごえいくん」も責任を感じています。

Bも、苦しみます。
王子、F。

失ってはいけない人たち…




*勝手な行動。
ドラマ・映画ではよくある話ですね。
でないと、話続きませんもの。そのへんは女子高生当時のわたしもわかっていたようです。



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王子はきっぱりと断ります。

自分が生きていると国許はその交換条件をのむかもしれません。
「殺すがいい」と。

自分がいなくなっても、俺の国は俺の優秀な配下が国を守る。
国は存続する。体制にかわりはない、と。




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女王はその若い王子にどこか惹かれるのでした。
まさか、その王子が自分が探す娘の想い人とは知らずに残酷な決定をするのでした。

*そこまで探っておいて、娘と気づかぬのもなんだかなあ〜
というツッコミはなしで。なにせ、女子高生の発想ですから。




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自分がどこにいるかもわかりません。
城へ帰る方向ももう、わからないのです。
体力も気力もなくなりました。


理性は彼が生きていることはない、と知っているのです。
敵国の王、王子は捕まればことごとく処刑される。
この世界の常です。


彼がいないこの世界で生きていても仕方ないのです。

野垂れ死。

孤児だった自分にふさわしい死に方…それもいいか…



思い出すのは愛しい人のぬくもり。
肉親を知らない者の唯一の知るぬくもり。

意識は遠のきます。


牢の中の王子は自分の死を覚悟し、恋人を思うのでした。
「すぐ戻る」と言って出て行き、帰って来ない自分をきっと怒っているだろう、と。



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牢に繋がれ死を待つだけの王子。
Fは安全な場所にいる…
そう思っている王子はそれだけが心の救いでした。


*これを描いていた当時女子高生だったわたし。
なんという残酷なことを考えつくのでしょう。
女子高生というのは、けっこう残酷なもので人の人生を好き放題操り、人の生き死にも簡単に決めます。
すでに物語の中では彼らは彼らの意思で生きているのに、それを翻弄するのです。



つづく



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by motibito03 | 2017-07-15 23:00 | ★リメイク漫画 | Comments(0)