昔描いた漫画をリメイクしたのを再アップしてみた『7』

『6』のつづきから


どこかわからぬ場所を彷徨うF。
城下町の周辺しかまで知らずに生きてきたFには城へ戻る道すらわからないのです。

もし、戻れたとしても彼がいない世界で生きていける自信もありません。

野垂れ死。それもよし。
自分を見守ってくれていたB。館の人たち。

Cや「ごえいくん」。
仕事の仲間たち。

街の人や子供たち。

多くの人のことが頭によぎりますが、王子がいない世界に未練はなかったのです。



牢の中の王子は恋人の面影を脳裏に焼き付け死を待つのです。
城からの進軍があるのはわかっています。
でも、それが間に合う保証はないのです。


死んでも構わない。
そう思って力なく横たわっているFですが、それでも危機が迫る音。

残酷な世界は野垂れ死さえ許さないのでしょうか。
思わず剣を手に取ります。

今ならCに習った剣が役に立つかもしれません。
それで死んでも本望なのです。



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もう、二度とあんな目にあいたくない。
簡単に殺されてなどたまるか。

木陰に身を潜め、最後の力を振り絞って先制攻撃をするのでした。


一方、牢では…

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牢にやってきたのは見覚えのある顔。

そう、Fの飲み物に毒を入れたK。
その騒動の後、ゆくえがわからなくなったと聞くその者。


有力者の娘だったので顔は知っていた王子でした。
そして、あの騒動の経緯も。

女一人の方が街から城へ入り込み働くことがうまくできたようです。

王子は、共に還ることをすすめますが、彼女は残るというのです。
そして、城で聞いた噂を王子に伝えるのでした。



*Kさん、作者(高校生の時のわたし)から、消されたかと思ってましたね。
このための伏線でした。
高校生でも先を見越した物語を作っていたんですね。
設定が安易ですけど仕方ないです。




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KのBへの愛。
そしてその愛を義にかえてKは、異国で果てるのでした。


王子は、Kからきいたその話。
自分がみたものとの符号の合致に考えを巡らせるのでした。

馬を走らせる王子。
城へ早くもどり、自分の無事を知らせ女王の国への進軍を止めねばなりません。


途中、小さな泉のほとりで身体を休める王子。

そこへ…


*ああ、ベタな展開です。
高校生が考えることですね。
こんな偶然あるんでしょうか。

ただ、泉には自然足が向くでしょう、と言い訳をしてみる…





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*まじ、危なかったですね。
これが反対なら、物語は終了でした。
Fさんの剣の腕前がいまいちなのか、王子の反射神経がよかったのかどっちでもいいですけど…

当時は、このくらいの展開しか思いつかなかったんですね。
でも、ドラマでも「なんでこんな広い東京で偶然会うのよ」とか多いですから。
このオムニバス形式の展開を高校生当時もとっていました。
これは「ターザン」の原作小説でよく使われていた手法だったので真似をしたわけです。





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王子が自分を置いて死ぬ選択をしたことがわかっていたのでしょう。
Fは許さないから、というのです。


この大事な恋人を置いて大義の前に死を選んだ自分。
王子は「すまなかった」と、口にするのでした。

二人は帰途につきます。



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王子の腕に疲れ切った身体を預け眠るFなのでした。

*って、どっちが疲れてるんだか…
馬でのタンデムですね。


夜が明けてきます。
まぶしい光に目がさめるF…
王子のそばで生きていこう。
一緒に生きていきたい。

「生きる」こと…





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一方、女王の城では…
女王は逃げた王子のことをきいてどこかほっとする自分がいることに気づくのです。

でも、いざという時のために守りを固めるよう指示を出します。


城に帰り着く二人。
喜ぶ城の者たち。

王子はきっと将軍たちや長老たちに怒られちゃったかも知れません。
Fも怒られたかも知れません。

どっちも「勝手な動きはしてはいけない」という基本を破ったからです。



王子はBに話があるといいます。
Bも話があるといいます。


おそらく同じ事だと思います。
そして、王子はこのままFを手元に置きたい、と。


親代わりのBの承諾を得ようとするのです。
少し、言いにくそうなのがみてとれます。




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王子はBに「すまぬ」といいます。
Bから彼の複雑な思いを感じ取ったからかも知れません。


一方、女王の国では王子の国からの「和議」「同盟」の申し込みに戸惑います。

それは疑心暗鬼を生み、あらぬ策を練るのです。
それは、行方不明になっている王女がいずれ還ってくるだろうことを期待し国の存続を保持せねばならないと思ったのです。

王女が還って来た時に国がないなどあってはならないのです。

和議、同盟の話し合いに応じるふりをして出向き、王子もろとも重臣たちを暗殺する…

そんな計画をたてるのでした。


つかの間の幸せな時間をすごす二人。
何が待っているのかを知らないで…

館から王子の元へ行ったF。
Fの仕事の声で活気のあった館は静まります。
Bの心を知る乳母は心が締め付けられるのです。



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そして、運命の日がやってくるのです。


*おそろしいことを考える当時のわたしでした。
どうしても、悲劇にしないといけない病になっていたのでしょうね。




つづく



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by motibito03 | 2017-07-16 12:46 | ★リメイク漫画 | Comments(0)