昔描いた漫画をリメイクしたのを再アップしてみた『4』
2017年 07月 15日
『3』のつづきから
自分を「怖ろしい?」ときくCにFは、「なぜ?」と聞き返します。 「なぜ?」と聞き返すFに、Cもまた「なぜがなぜなのか」と、問い返すのでした。
Cに全幅の信頼をおくF。 Fから信頼されていることに自分の存在意義を感じるC。
傷の痛みと安堵感に力が抜けていくFだったのでした。
この騒動に警備の兵士たちがかけつけ、この事件はすぐに館に伝わります。
知らせを受けたBは、城からすぐ館に戻るのでした。
駆けつけたBは先客が王子だと知りその場から去るのです。 自分の出番はすでにない、と。
一連の出来事を聞き、王子殿下はCに剣を下賜し剣士の身分を与えるのです。 そして改めてFの護衛を申し付けるのでした。
Cは常にFの傍に寄り添い、それは街中でも見かけることができたのです。
*まるで宝塚ですね〜 コスチュームが変わりました。 いわゆる「ジョブチェンジ」。 吟遊詩人から剣士へ。
人気のCに、Fもご満悦。
CはFに剣の手ほどきをします。 あの時のようなことがないように。 自分の命を自分で守ることができるように、と。
そんな二人を眺めている王子と「ごえいくん」です。
*「ごえいくん」気にしてないと思いますけどね。 さらっと、気にしていないことを気にしてるのかと気にしてホローしたつもりの王子さまでした。
賊たちに襲われたFとC。
領地内であることや警護の兵士がところどころいるのでまさか、と。
装飾品を狙っての狼藉はよくあることでした。
自分の責任だと痛感するFだったのです。
足がすくみ木陰で逃げることもできないC。
剣先で弄ばれるだけのF。
死など日常茶飯事。
この世界を生きる者にとってそれは覚悟の上。
そう思っても死を目前に、Fの脳裏に浮かんだのは王子殿下のこと。
もう、彼と会うことはかなわないのだろうか…
*さ、フラグの回収です。
飛び散る返り血を浴びながらFは驚くのです。
古い物語に出てくる吟遊詩人そのもの…
黄金の髪をなびかせる剣の達人…
瞬く間に賊を倒してしまうC…
彼女の失われた過去の中の人生は一体…
それはC自身も驚くのです。
そして冷静に自分が剣を自在に操る身であったことを自覚したのです。
*剣をバックで受け、バックで攻撃。
持ち替えてフォアで…
もっとうまく描きたかったんですけどね…
いくら賊とはいえこの血の惨状。
平気なんでしょうね、この世界では。
Fが驚くのが血なまぐさい現状ではなく、Cの剣さばきと古い物語の既視感とはね。
ポカ〜ンはそっちかい〜〜と描いてて思いましたわ。
駆けつけたのは王子殿下も同じ。
たまたま城に戻っていた王子はFのもとへ駆けつけるのでした。
「すまなかった」
なにに対してすまない、のか…
「孤児を生み出さない国」
ならば野盗とて同じ。
まだ野盗が出没するような国造りしかできていないから、なのか。
*こういう場合の常套句なんですけどね。
なにも言えず、王子の腕に顔を伏せるF。
死を目前に自分が思い浮かべたのは王子の顔。
死よりそれを失うことの恐ろしさを思い知ったのです。
自分の命のある限り、彼のそばにいたいと思うのです。
庭でくつろぐFとC。
似たような境遇の二人。
Fは、彼女に自身が持つ顔も知らぬ親への慕情や切なさを吐露するのでした。
彼女はこたえます。
「存在を知らない人のことはわからない。
そしてそれはどうしようもできないこと」
だと。
できるのは「今を生きることに真摯になること」のみ。
そして、Fに「前を向き、誰と歩みたいのか。誰のそばで生きていきたいのか」を決めるべきだと勇気を与えるのです。
つづく
by motibito03
| 2017-07-15 19:40
| ★リメイク漫画