昔描いた漫画をリメイクしたのを再アップしてみた『3』
2017年 07月 15日
『2』のつづきから
*一度にアップできる容量に限界があります。
また、一度にアップできる気力にも限界がありますので、分けてアップしていっています。
記憶を失った金色の髪を持つ美しい吟遊詩人。
その噂は剣士たちなどにも広まります。
当然、王子殿下の耳にも入ります。
その吟遊詩人が宰相の家に身を寄せFの傍にいる、という話も。
王子は王子という身分でもあり将軍の一人でもあるのです。
領土を広げるという勢力図を伸ばさねばならないのです。
また政治の中枢にもいる立場。
遠征もあります。かなり忙しい日々の中、時々Fの所へ訪れるのです。
Fはその仕事ぶりからそれなりの周りからの評価も得て、今では宰相のよい片腕として働いています。
二人の関係はつかず離れず。
王子は彼女のアイデンティティーの苦しみにも気づいているので「いずれ」と時を待っているのです。
*ほんとめんどくさい主人公ちゃんですけど、そこは仕方ないですね。
人間、そんなものです。自分が周りから認められ身分や財力とは別の価値を得ることが大事だとFさんは思うのでしょう。アイデンティティーは自分でつくる。ようは自分ブランドの確立ということでしょうか。
ある日、長い遠征から帰ってきた王子は無理にでも時間を作り、久しぶりにFの元へ行くのです。
すると話に聞いたその吟遊詩人。
物騒なこの世界。
身分を偽り工作員として入り込む輩もいます。
Fがよく居る部屋の近くにその者を見かける王子。
剣を鞘から抜いてみます。
工作員ならその音で気付くはず。
この世界は、強さこそ。
戦国時代でいう武士。
中世ヨーロッパでいう騎士。
この世界では剣士という身分・立場はどうやら特別なようです。
美しい金髪の吟遊詩人も祖国では剣士だったそうです。
そして、初登場の護衛の剣士「ごえいくん」も同じ立場です。
*このあたりは時代劇でのカットや西部劇などでも使われますね。
撃鉄をわざと起こしてみて相手の反応をみる、とか。
当時、なんの影響を受けていたのでしょう。
女子高生はいろんなものからぐちゃぐちゃに影響を受けますからねぇ。
Fさんの所へいく王子。数本ほおに線を入れることで彼の内心がばれてしまうシーンです。
久しぶりに彼女に会える嬉しさが出てしまう王子殿下。
戦乱の中でも、平穏な日々は流れます。
Bの仕事を手伝うF。
Bは自己の確立を模索するFを思いやりながら、夜更けまで学問に勤しむ彼女に羽織ものをかけてあげるのでした。
一方、王子とFとの関係と並行して、金髪の吟遊詩人と「ごえいくん」との関係も深まっていくのです。
*本当に竪琴を弾けたとはびっくり。
でも、潜入するのですからそのくらいはしないと、ですね。
*王子殿下とFさん。
専門分野や仕事ではFさんのほうが主導権を握っている様子です。
王子も「ごえいくん」の恋路を応援してるっぽいですね。
「勤務時間はおわりだ」とか言ってるんでしょうか。
雨が降るとなぜか吟遊詩人のCは、心が揺れるのです。
あの日、廃墟でも雨が降っていました。
雨宿りをしたことで彼女の運命は大きくかわったのですから。
そんな不安な彼女を受け止める「ごえいくん」。
その気持ちに心を委ねるCなのでした。
*こういうシーンはもちろん大人がリメイクしたので入れることができたんですわよ。
一方、Cに命令をした女王はその後の報告がないことを危惧します。
彼女にも恋人がいたことを知った女王は、彼にわびるのでした。
でも、彼は「剣士に私情はない」と言い切るのです。
彼女の記憶にはない祖国には、戻らぬ恋人を待つ剣士がいたのです。
締め付けられる思いはどうしようもないのです。
*このあたりの台詞回しは当時の女子高生だったわたしには書けなかったものです。
ある日のこと、FはCと一緒に城下町の外、宰相の領地内に薬草園をつくるための開墾地を見に行くのでした。
が…
賊に襲われます。
野盗、盗賊、不逞の輩。
戦乱の世界ではそういうものを生業とする者たちが跋扈しているのです。
女性やその装飾品は彼らの対象となる世界です。
護身用に剣の手ほどきは受けていたものの、とうていFの手に負えるものではありませんでした。
Fの手と足が震えます。
話には聞いていてもそういう場面を見たこともありません。
死は日常茶飯事。
死はいつも覚悟の上で生きています。
でも、今はCを逃さねばならないのです。
自分が連れてきたばかりに…
この輩を撃退する力はないことは重々承知しています。
でも、少しでも逃げる時間を稼ごうと思うのでした。
*さ、フラグ立ちました。
それにしてもモブの描き方のいい加減なこと。
ゴレンジャーみたい。
だって、アシスタントいないんだもん。
つづく
by motibito03
| 2017-07-15 14:22
| ★リメイク漫画